神棚の正しい処分方法!料金相場や捨てるタイミング・神具の処分方法も解説

骨董/美術
公開日:2023.04.19 最終更新日:2024.02.11
この記事はこんな人におすすめ!
  • 神棚の正しい処分方法を知りたい方
  • 神棚の正しい料金相場を知りたい方
  • 神棚を捨てるタイミングを知りたい方

神棚を処分したいけど、どのように処分をすればいいのかわからないですよね。間違った処分のしかたをして罰が当たらないか不安な人も多いでしょう。

この記事では神棚の正しい処分方法や料金相場、捨てるタイミングなどを紹介しています。最後まで読んで、神棚を正しい方法で処分しましょう。

監修者
関憲人│株式会社マクサス代表取締役
株式会社マクサス代表取締役。高校を中退後、中古品売買を個人事業としてスタート。ニュージーランドに渡航しビジネスアイデアの模索。帰国後、某不動産会社に勤務。全国2位(営業100名中)の営業成績を残し、2012年10月22歳で株式会社SJCコーポレーション(現:株式会社マクサス)設立。平成リユース会代表、令和の虎出演。
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神棚の正しい処分方法!料金相場も紹介

神棚の処分方法はいくつかありますが、自分に合った方法で処分しましょう。

正しい処分方法は以下の5つです。料金相場についても紹介します。

  • ゴミとして処分する
  • 神社に持ち込む
  • どんど焼きに持ち込む
  • 神棚の販売店・専門業者に依頼する
  • 不用品回収・遺品整理業者に回収してもらう

具体的にどのように処分するのか解説します。

ゴミとして処分する

神棚は可燃ゴミや粗大ゴミとして処分することが可能です。

「ゴミに出したら罰があたりそう」と思う人も多いですが神様が宿っているのはお札であり、神棚には宿っていないと言われています。

そのためゴミに出しても問題はありません。特にゴミとして出すことに抵抗がなければ、お塩を振ってお清めだけして、自分で解体して可燃ゴミか粗大ゴミへ出しましょう。

ゴミとして処分するときの費用は500〜1,000円程度です。

神棚をゴミ捨て場に出す場合は自治体のルールがあるケースも考えられるため、ルールに従って処分してください。

自治体によっては神棚を回収してくれない場合もあります。神棚を出したけどいつまでも回収してもらえないこともあるため、事前に問い合わせてみましょう。

神社に持ち込む

神棚を購入したあとに魂入れをしている場合、神社に持ち込んで処分してもらいましょう。魂入れとは新しい神棚をご神前でお清めし、神棚に分け御霊(わけみたま)を迎えることです。

そのため神棚には魂が宿っていることになり、その神棚をゴミとして処分することは神道では不適切です。神主に魂入れをしてもらった記憶や記録があるなら神社に処分を依頼しましょう。

神社で神棚を処分するときは6,000〜20,000円程度の費用がかかりますが、祈祷とお焚き上げをするなど最も正しい手順で処分してくれます。

神社によっては神棚の処分ができない場合もあります。近くに神棚を処分できる神社がないときは、宅配便や郵送で処分が可能な神社に送りましょう。

どんど焼きに持ち込む

毎年1月15日の小正月に全国の神社で行われるどんど焼きにも神棚を持ち込んで処分することができます。どんど焼きとは絵馬やお札、正月飾りなどを燃やして魂を天に返す儀式です。

地域によってはどんど焼きを左義長と呼ぶこともあります。

神棚と一緒に飾る神鏡や陶器は不燃物で燃やせないためどんど焼きに出すことができません。また神棚もサイズが大きい場合は出せない可能性があります。

ただ一般的な家庭の神棚のサイズであれば問題ないので安心してください。

どんど焼きの一般的な費用は3,000円程度です。

神棚の販売店・専門業者に依頼する

神棚の販売店・専門業者に依頼して神棚を処分してもらうことも可能です。

新しい神棚を購入するときに古い神棚を販売店に引き取ってもらうと良いでしょう。

販売店・専門業者は引き取った神棚を神社のお焚き上げで処分してくれます。

神棚のサイズにもよりますが、処分にかかる費用は20,000〜60,000円程度です。

古い神棚の取り外す必要もあるため、新しい神棚を設置してもらうついでに引き取ってもらえば手間もかかりません。

不用品回収・遺品整理業者に回収してもらう

不用品回収・遺品整理業者に神棚を回収、処分してもらうことも可能です。粗大ゴミや可燃ゴミ、不燃ゴミなど品目に関わらず回収してくれます。

引越しの際に他のゴミとまとめて処分したいときや神棚を安全に取り外したいときにおすすめです。また電話やインターネットで依頼が可能で即日回収もしてもらえます。

神棚の単品回収は数千円程度、他のゴミとまとめて回収してもらう場合は10,000円〜が目安です。取り外し作業がある場合は追加料金が発生する可能性もあります。

前もって見積もりを依頼し、料金を把握しておきましょう。

  • Point 01
    神棚をゴミとして処分するときの費用は500〜1,000円程度!
  • Point 02
    神社での処分費用は6,000〜20,000円程度!
  • Point 03
    神棚の販売店・専門業者での処分費用は20,000〜60,000円程度!

神棚を捨てるタイミング

神棚を捨てるのに適したタイミングがあります。そのタイミングは以下の4つです。

  • 購入から5年が過ぎたとき
  • 気分を一新したいとき
  • リフォームや引越ししたとき
  • 式年遷宮のとき

神棚は木材でできているため、5〜10年ほどで壊れる可能性があります。特に設置場所がキッチンだと水気などで傷みやすいです。そのため購入から5年を過ぎたときが処分の目安になります。

日常生活で悪いことが続いたり気持ちが沈みがちだったりすることがあれば、気分を一新するために神棚を新調しても良いでしょう。

リフォームや引越ししたときは人間の住まいがきれいになるため、神様の住む神棚も新しくするのが望ましいです。

式年遷宮は三重県の伊勢神宮で20年に一度、開催されます。神様を迎える場所は常に新しい場所でなければならないという考えから、この時期に神棚を新しくする人も多いです。

  • Point 01
    購入から5年を過ぎたときが処分の目安!
  • Point 02
    気分を一新するために神棚を新調するのもGood!
  • Point 03
    リフォームや引越し時に神棚も新調するのが望ましい!

神棚を処分する前にやるべきこと

神棚の処分方法に目が行きがちですが、処分をする前に掃除をするなどやるべきことがあります。神様に失礼がないようにやるべきことを把握しておきましょう。神棚を処分する前にやるべきことは以下の3つです。

  • 魂入れしたかどうか確認する
  • 掃除をして綺麗にする
  • 自分で取り外しできるか確認する

具体的にどのようなことをするのか解説します。

魂入れしたかどうか確認する

神棚を処分する前に魂入れをしたかどうか確認しましょう。魂入れをしている場合は神棚には神様の魂が宿っていることになります。

魂入れはお祓いや神棚清め祓い、神棚奉鎮祭など呼び方は様々です。神棚を購入したあとに神社で何かしら儀式をしている場合は、魂入れをしたと考えて良いでしょう。

魂入れをした神棚をゴミとして処分するのは不適切なため、できるだけ避けてください。ただ、ホームセンターなどで買って置いただけの神棚の場合、ただの木の箱という見方も可能です。

特に抵抗がなければ、自治体のゴミや粗大ゴミとして出すことも検討しましょう。

掃除をして綺麗にする

神棚を処分する前には必ず掃除をして綺麗にしましょう。掃除をするときは家を守っていただいた神様に対して感謝の気持ちを込めることが大切です。

また神棚の掃除には正しい手順があります。正しい掃除の手順は以下の通りです。

  • 手と口を水で清める
  • 神棚に向かって礼をする
  • 神棚や榊、お札などを机に置く ※床だと神様を見下ろす形になり神道的に不適切
  • 清潔なタオルで乾拭きする ※神棚は木製のため水ぶきだとカビが生える

神棚に飾っているお札は神様を祀るためのご神体なので、粗末に扱うべきではないです。和紙を口にくわえる理由は人の息には穢れが宿っていると言われているため、お札を扱うときは口に和紙をくわえ、お札は白い布や和紙に包んでおくと良いでしょう。

自分で取り外しできるか確認する

神棚の設置場所によっては自分で取り外しが難しい場合があります。特に高い場所に設置されていると踏み台や脚立に乗って外すことになるため危険をともないます。

無理に外そうとせず取り外しまでしてくれる業者に依頼しましょう。専門業者や不用品回収業者・遺品整理業者は神棚の取り外しを行ってくれます。

神棚の回収を依頼すれば、取り外しから回収までしてくれるため、手間がかかりません。神棚の設置状態を確認して少しでも無理そうだなと思ったら業者に依頼しましょう。

  • Point 01
    神社で魂入れしたかどうか確認しよう!
  • Point 02
    神棚は処分前に掃除をして綺麗にしておこう!
  • Point 03
    自分で取り外しできそうにない場合は業者に依頼しよう!

神棚以外の神具の処分方法

神棚以外にもお札や神鏡などの神具にも正しい処分方法があります。

神棚を買い替える場合でも神具は使い回さずに神棚と一緒に新しくすると良いため、神棚と同時に神具も処分しましょう。

神具の種類は以下の通りです。

  • お札・お守り
  • 神鏡・陶器類
  • 榊(さかき)
  • 米・塩・酒

具体的にどのように処分するのか解説します。

お札・お守り

お札とお守りは神様を祀るご神体であり魂が宿っているため、神社に返しましょう。お札とお守りを貰い受けた神社の納札所や社務所に返すのが一般的です。

返すときは100円以上を気持ちとして置いていきましょう。

貰い受けた神社に返すのが望ましいですが、住んでいるところがその神社から遠い場合は別の神社に返しても問題ありません。

また伊勢神宮のように郵送の返納を受け付けている神社もあります。郵送の送り方は以下の通りです。

  • 「伊勢神宮司庁御中」宛
  • 和紙や白い紙で包んだ古札・お焚き上げ希望を明記した令状・お金を同封
  • 現金書留で送る

お金は1,000円程度同封するのが望ましいとされています。

神鏡・陶器類

神鏡や陶器類は不燃物のため不燃ゴミとして処分します。神社や納札所、どんど焼きに持ち込める物は基本的に可燃物のみです。

神社によって持ち込める場合もあります。そのため、ゴミとして出すのに抵抗がある人は、近くの神社へ問い合わせてみましょう。

ただし、持ち込めたとしても祈祷のあとは一般廃棄物として処理されることがほとんどです。祈祷や処分などの費用で2,000〜30,000円程度かかります。

不燃ゴミとして出す場合は、鏡の部分はお塩で清めてから白い紙に包んで出しましょう。

榊(さかき)

榊の処分には以下の4つの方法があります。

  • どんど焼きに出す
  • 神社に持ち込んでお焚き上げしてもらう
  • 土に埋める
  • 海や川に流す

榊は自然へ還すことが正しい処分方法と考えられています。昔は土に埋めたり海や川に流したりしていましたが、現在ではお焚き上げで処分することが一般的です。

神棚を神社で処分するときに榊も一緒に持ち込むと良いでしょう。

ただ、神社によっては榊を持ち込めない場合もあります。そのときはお塩で清めてから白い紙に包んで燃えるゴミに出してください。

米・塩・酒

お米は傷まないうちに食べて、塩や酒は料理に使って処分しましょう。神様へのお供えものは撤下神饌(てっかしんせん)と言われ、たいへん縁起の良いものとされています。

特にお焚き上げなどをする必要もなく、捨てるのはもったいないため感謝の気持ちを込めながら食べると良いでしょう。

ただ、玄関や水場などに邪気を払う目的で置いた盛り塩は、食べずに玄関や庭先にまくか、紙に包んで捨てるのが望ましいです。

  • Point 01
    お札とお守りは貰い受けた神社に返すのが一般的!
  • Point 02
    神鏡はお塩で清めて白い紙に包んでから不燃ゴミに出そう!
  • Point 03
    榊はお焚き上げで処分することが一般的!
  • Point 04
    お米は傷まないうちに食べ、塩や酒は料理に使って処分しよう!

神棚の処分に関するよくある質問

神棚の処分に関するよくある質問についてまとめました。よくある質問は以下の3つです。

  • 引越すとき神棚はどうする?
  • リフォームのとき神棚はどうする?
  • 神棚の掃除に使っていた掃除用具の処分方法は?

神棚を処分する前に疑問を解消しておきましょう。

引越すとき神棚はどうする?

引越すときは神棚を白い紙か布に包み大切に移動するか、5年ほど経過した神棚であれば買い替えを検討しましょう。

神棚を移動する前に神社へ参拝し神様に引越しの報告をします。より丁寧に神棚を移動するときは神主に来てもらい、魂抜きをして引越し後に魂入れをしてください。

神棚を取り外す際は他の荷物など全て出したあと最後に取り外し、移動したあとは1番最初に設置しましょう。

5年ほど経過した神棚は壊れる可能性があります。また人が新しくきれいな家に住むため、神様の住まいも新しくきれいにすることが望ましいです。

リフォームのとき神棚はどうする?

リフォームのときは新しい設置場所を用意するか、引越しと同様に5年ほど経過した神棚であれば買い替えを検討しましょう。

設置場所を変える場合、神棚を移動する前に神社に参拝して神様に移動することを報告します。また神棚の設置場所は以下のことに注意しましょう。

  • 東か南の方角に向ける
  • 大人の目線より高い位置にする
  • 水回りにあたる場所は避ける
  • 神棚の上や下を人が通るような場所は避ける
  • 人が集まる部屋にする

神様に失礼のないよう正しい場所に設置することが大切です。

神棚の掃除に使っていた掃除用具の処分方法は?

神棚の掃除に使った掃除用具は一般のゴミとして処分できます。神社に持ち込んでお焚き上げの必要もないため、ゴミとして出しても問題ありません。

お焚き上げをしてくれる神社もありますが、掃除用具は不燃物のものも多いため、祈祷したのちは一般の廃棄物として処分されます。

神棚の処分をするときに不用品回収業者・遺品整理業者を利用する場合は、掃除用具も一緒に回収してもらえるため手間もかからずおすすめです。

  • Point 01
    引越し時、5年ほど経過した神棚であれば買い替えを検討しよう!
  • Point 02
    リフォーム時も、5年ほど経過した神棚であれば買い替えを検討しよう!
  • Point 03
    神棚の掃除に使った掃除用具は一般のゴミとして処分できる!

まとめ:神棚は神社に持ち込むなど正しい方法で処分しよう

この記事では神棚の処分について以下の項目を紹介しました。

  • 神棚の正しい処分方法と料金の相場
  • 神棚を捨てるタイミング
  • 神棚を捨てる前にやること
  • 神棚以外の神具の処分方法
  • 神棚の処分に関する質問

神棚は可燃物のゴミとして処分もできますが、魂入れをしている場合は神社に持ち込んで祈祷してお焚き上げをしてもらうかどんど焼きに出しましょう。

他にも神棚の専門業者や不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する方法もあります。

不用品回収業者を利用する場合は買取マクサスがおすすめです。

買取マクサスは買取店ではありますが、神棚の取り外しから回収まではもちろんのこと、他の不用品もまとめて回収できます。神棚だけではなく他の不用品もあるなら、買取マクサスの利用を検討してみてください。

 

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